english

FIPRESCI審査員


■FIPRESCI
 FIPRESCI(国際批評家連盟)には60年以上の歴史があり、世界中で60以上の国々に支部を持つ(日本:日本映画ペンクラブ)組織である。芸術としての映画を優れて独立した表現手段として支援することを目的とし、また会議やセミナーを催し、インディペンデント映画製作と自国映画を保護し、奨励していこうとする文化活動にも積極的に関わっている。「国際批評家連盟賞」(FIPRESCI賞)は国際映画祭の場で与えられ、映画芸術の促進と、特に若く新しい映画の推奨を目指している。

 

FIPRESCI審査員
森谷巌

日本映画ペンクラブ所属。東京大学美学科を出てから出版社の編集者として、みすず書房で厚木たか訳、ポール・ローサ著『ドキュメンタリィ映画』、また日本最初のテレビ研究誌『季刊テレビ研究』等の映画・テレビ関係書籍の編集に携わる。のち小学館の百科事典編集部で長年にわたり映画・演劇・美術・音楽等の芸術部門の責任者として定年まで勤務。現在はフリーの映画・演劇評論家。『キネマ旬報』文化映画ベストテン選出委員、日本映画ペンクラブ事務局長。故郷は山形県中山町で、戦中戦後を山形で過ごし、旧制山形高校の卒業生。


アネット・オールセン

デンマーク、コペンハーゲンを中心に活躍するフリーランス・ジャーナリスト。雑誌『DOX』ほか、国内の映画やビデオに関する雑誌に執筆。コペンハーゲン、モンペリエ、パリの大学にて映画学・脚本の修士号を取得。アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭のFORUM応募統括者、『DOX』臨時編集者など、ヨーロッパ・ドキュメンタリー・ネットワークにて数回勤めた経験をもつ。


スティーヴン・テオ

マレーシア出身の作家・批評家で、現在オーストラリア、メルボルン在住。BFI(ブリティッシュ・フィルム・インスティテュート)より刊行の『Hong Kong Cinema: The Extra Dimensions』(1997)の著者。現在執筆中の『Wong Kar-wai(王家衛)』も、同じくBFIより刊行予定。著作はオンラインジャーナル『Senses of Cinema』に定期的に掲載されており、その他著名なジャーナルにも発表されている。本映画祭の第1回(1989)、第2回(1991)において、アジア・プログラムのコーディネーターを務める。