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山形国際ドキュメンタリー映画祭について


 アジアで最初に国際ドキュメンタリー映画祭を開催した山形市は、北日本にある緑濃い山間の町です。1989年に始まった山形国際ドキュメンタリー映画祭(YIDFF)は、当時の主催者である山形市の市制100周年記念行事として産声を上げ、以来2年に一度、山形で最も気持ちのよい季節である10月に開催されています。

 一週間を通して開催されるこの映画祭は、ドキュメンタリー映画に特化したアジアでも数少ない映画祭の一つですが、その上映の範囲は、世界の最新のドキュメンタリー映画を上映するインターナショナル・コンペティションだけにとどまりません。アジアのフレッシュな才能を紹介するもう一つのコンペティション部門「アジア千波万波」は、若く、生き生きとしたエネルギーに出会う場として大きな注目を集め、映画祭のラインアップのなかでも活気に溢れた中心的なプログラムへと成長してきました。このため、YIDFFはアジアの映画作家たちが西洋の作家たちと出会い交流を深めることのできる最高の機会となっています。また、映画製作の歴史と多様性に光を当てる特別プログラムやイベントも行っています。こうしたプログラムを通して、ドキュメンタリーという表現形式について議論を交わし、既存の映画とは異なる、自由で独立したノン・フィクション映画製作のための新しい場を生み出すことに積極的に取り組んでいます。

 多様な作品を上映するだけでなく、人々の交流を通して未来に向け開かれた国際的なネットワークを育もうとするこうした精神は、第1回映画祭開催のために先頭に立って奔走した故小川紳介監督(1992年没)の理念に由来しています。小川監督を中心とする製作集団によって作られた、60ー70年代の成田空港反対闘争を記録した初期の作品から、山形・上山で撮影された晩年の作品に至る全ての映画が、アジアの作家たちを勇気づけ、様々な制約にひるむことなく素晴らしいドキュメンタリー作品を作るよう促しているのです。1993年には、このひたむきな姿勢を貫いた不世出の映画作家に敬意を表し、若いアジアのドキュメンタリストたちを励ます賞として、小川紳介賞が設立されました。

 YIDFFは今後も、世界中の映画作家のため、そして山形市民のための、実りある魅力的な出会いの場を創造していきます。

 


問い合わせ
  • 認定NPO法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局(山形事務局)link 事務局地図
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