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オトヲカル

Sound Hunting

- 日本/2013/日本語/カラー/8mm/36分

監督、脚本、撮影、編集、録音:村上賢司
出演:天津優貴、帯谷有理、村上大喜
製作:大西健児
協力:鈴木直樹、きしなみきよふみ、中川究矢、粟津ケン
提供:村上賢司

1999年に製造販売を終了したフジクロームRT200サウンドフィルム。両端に塗られた磁気帯に、カメラに接続されたマイクの音声を録音できるものだ。まさにこれこそ究極のアナログ! そんなフィルムのみを使用する映画撮影が始まった。期限切れのフィルムを自家現像した独特の映像と音声によって生まれたイメージは、説得力がありながら、儚いものとなった……。



-【監督のことば】本作はアナログとデジタルを二項対立させるものではなく、多様性のある映像文化を維持させるためのアクションの記録です。フィルムだけでなく、機材すべてが「期限切れ」での撮影と現像は、まさに何が起きるかわからない「ゲリラ戦状態」でした。しかしそれはかけがえのない豊潤な体験となり、そのときの感動はたしかにエマルジョンに残されています。


- 村上賢司

1970年生まれ。映画作品『夏に生れる』(1998)、『ゾンビデオ』(2011)、テレビ番組『怪奇大家族』(2004)、『森達也の「ドキュメンタリーは嘘をつく」』(2006)、『NONFIX・フィルムがなくなる! デジタルが変える映画のミライ!』(2012)、CM作品に『AKB48・前田敦子とは何だったのか?』(2012)などを監督。