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その他企画


特別招待作品

 クロージング上映はYIDFF大賞に名を冠するロバート・フラハティの生涯と仕事を考察した『アラン島の小舟』。『アフガニスタンから遠く離れて』は米国のアフガン侵攻10周年に反戦の意志を込めたジョン・ジャンヴィト、ジョン・ジョストらによるオムニバス作品。YIDFF 2011に上映した「10月版」の完成版。朴壽南(パク・スナム)の『ぬちがふぅ ―玉砕場からの証言―』は沖縄戦における日本軍命令、住民虐殺、朝鮮半島から連行された男女の事実を丁寧に聞きとる。『そしてAKIKOは…』はモダン・ダンスの草分けアキコ・カンダの壮絶な舞踊魂を羽田澄子が描く。1967年、第一次佐藤首相訪米阻止闘争で起きた京大生の死を探る小川プロの『現認報告書 羽田闘争の記録』を上映する。

会場:山形市中央公民館6F、山形市民会館大ホール、山形美術館1

アラン島の小舟監督:マック・ダラ・オー・クライン/アイルランド、イギリス/2011/84分
アフガニスタンから遠く離れて監督:ジョン・ジャンヴィト、ジョン・ジョスト、スンミ・ユー、ミンダ・マーティン、トラヴィス・ウィルカーソン/アメリカ、アフガニスタン/2012/129分
ぬちがふぅ ―玉砕場からの証言―監督:朴壽南(パク・スナム)/日本/2012/132分
そしてAKIKOは… 〜あるダンサーの肖像〜監督:羽田澄子/日本/2012/120分
現認報告書 羽田闘争の記録監督:小川紳介/日本/1967/58分
『アフガニスタンから遠く離れて』15日 CL
『そしてAKIKOは… 〜あるダンサーの肖像〜』15日 CL
『現認報告書 羽田闘争の記録』15日 M1
『ぬちがふう ― 玉砕場からの証言』16日 CL
『アラン島の小舟』16日 A6

 


YIDFFネットワーク企画上映

 YIDFFネットワークは、1989年の第1回山形国際ドキュメンタリー映画祭開催にあたり、小川紳介監督の呼びかけで集まった有志によるボランティア・グループである。それ以来継続的に様々な活動を続け、毎回映画祭と協力しながら独自の視点による企画上映を行っている。

会場:山形市民会館大ホール、フォーラム3

中国・日本 わたしの国監督:ちと瀬千比呂/日本/2013/108分
プッチーニに挑む ― 岡村喬生のオペラ人生監督:飯塚俊男/日本/2012/88分
『中国・日本 わたしの国』15日 F3
『プッチーニに挑む』16日 CL

 


山形まなび館

会場:山形まなび館

季刊タカシ2005−2013 ギャラリーマキ in 山形
東京・茅場町のギャラリーマキで2005年から2013年まで17回継続した崟利子の上映会「季刊タカシ」を再現します。

映像人類学の現在
日本の映像人類学界から若手研究者による作品群。カメルーンのバカ族、エチオピア・ゴンダールの人々、中国雲南省のタイ族を撮る。

Room 11, Ethiopia Hotel監督:川瀬慈/日本/2006
jo joko監督:分藤大翼/日本/2012
こころを架けることば監督:伊藤悟/日本/2011

山形大学主催:東欧ドキュメンタリー映画の現在――冷戦終了後の世界
山形国際ドキュメンタリー映画祭が誕生した1989年は、「東欧革命」が勃発した年でもあった。このためこの20余年の間に、これらの諸国、地域の社会や文化に関する映画が多数、山形映画祭に応募され、上映されてきた。その中のいくつかの優れた作品を参照しながら、この間の東欧映画の達成を振り返る。
講演:小椋彩(東京大学)、飯尾唯紀(城西大学)、高橋和(山形大学)

シベリアのレッスン監督:ウォシェッチ・スタロン/ポーランド/1998
さらばUSSR監督:アレクサンドル・ロドニャンスキー/ウクライナ/1994
頑固な夢監督:ソボリッチ・ベーラ/ハンガリー/1989
私はフォン・ホフレル(ヴェルテル変奏曲)監督:フォルガーチ・ペーテル/ハンガリー/2008
記憶と夢監督:リン=マリー・ミルバーン/オーストラリア/1993
ペーパーヘッズ監督:ドゥシャン・ハナック/スロヴァキア/1996

 


ヤマガタ映画批評ワークショップ

 映画祭というライブな環境に身を置きながら、ドキュメンタリー映画を通して、世界について思考し、執筆し、読むことを奨励するプロジェクト。参加者は、プロの映画批評家のアドバイスを受けて文章を執筆し、それを一般に発表。

期間:1011日[金]−14日[月・祝]
場所:山形国際ドキュメンタリー映画祭会場
講師:クリス・フジワラ、北小路隆志

クリス・フジワラ(映画批評家、アメリカ) Chris Fujiwara
著書に『Jerry Lewis』、『The World and Its Double: The Life and Work of Otto Preminger』、『Jacques Tourneur: The Cimema of Nightfall』など。日刊新聞から『Film Comment』や『Sight and Sound』のような映画批評専門誌まで幅広く執筆活動を続ける。東京大学、アメリカのイェール大学やエマーソン大学などで教鞭を執り、2003年より毎年、ベルリン国際映画祭の若手育成プログラム「タレント・キャンパス」で若手映画批評家の指導についている。現在、エディンバラ映画祭アーティスティック・ディレクター。


北小路隆志(映画批評家、日本) Kitakoji Takashi
京都造形芸術大学映画学科准教授、成蹊大学非常勤講師。著書に『王家衛的恋愛』、共著に『映画の政治学』、『ペドロ・コスタ 遠い部屋からの声』、『ゼロ年代+の映画』など。朝日新聞や装苑、キネマ旬報などで映画評を執筆。

ドキュ山ライブ!:ヤマガタ映画批評ワークショップ(特設サイト)

 


やまがたDVDライブラリー

 山形国際ドキュメンタリー映画祭2013では、来場する海外の映画関係者に日本ドキュメンタリーの新作(英語字幕入り)を紹介するDVDライブラリーを設置します。

設置日時:1011日[金]−15日[火]
会場:山形国際ドキュメンタリー映画祭内ビデオブース
協力:公益財団法人ユニジャパン

※試写できる方は、映画祭のプレスパス・ゲストパスをもっている方に限ります。