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若き孤独

Young Solitude
Premières Solitudes

- フランス/2018/フランス語/カラー/DCP/100分

監督、撮影、原案:クレール・シモン
編集:クレール・シモン、レア・マッソン、リュック・フォルヴェイユ
録音:ヴィルジル・ファン・ヒネケン、ナタリー・ヴィダル
整音:ピエール・ボンピ、エリアス・ブゲディール
出演:テッサ、アナイス、カティア、マノン、エリア、ウーゴ、クレマン
製作:ミシェル・ザナ、ソフィ・デュラック、オーレリアン・ピィ、ラザール・グソー
製作会社:Sophie Dulac Productions、Carthage Films

パリ郊外のイヴリー=シュル=セーヌ市。ロマン=ロラン高校に通う10代の若者が、二人組、三人組といったさまざまな組み合わせでそれぞれの家庭環境や両親との関係、初恋、将来の夢を語り合っていく。孤独であること、そしてその状況を誰かと共有できること。不安や憧れ、悲しみや情熱といった感情が、カメラを通して引き出されていく。当初は、参加する高校生と短編映画をワークショップ形式で制作する予定だったが、クレール・シモンは方針を変え、最終的には長編ドキュメンタリー作品となった。「ひとりでいること、それは良くもあれば悪くもある。私たちは何かを探し、議論するのだ」(クレール・シモン)。


クレール・シモン

1955年ロンドン生まれ。民俗学、アラビア語、ベルベル語を学び、独学で映画制作を習得。短編作品を幾つか発表したのち、長編第1作の劇映画『Sinon, oui』(1997)がカンヌ国際映画祭監督週間に選出される。FEMISやパリ第8大学で教鞭を執りつつ、『Géographie humaine』(2013)、『夢が作られる森』(2016)、『Le Concours』(2016)など、ドキュメンタリー作品を多く制作。マルグリット・デュラスとヤン・アンドレアとの関係を描いた最新作『Je voudrais parler de Duras』(2021)はサン・セバスチャン映画祭コンペティション部門に選出されている。



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語る建築家

Talking Architect
말하는 건축가

韓国/2011/韓国語/カラー/デジタル・ファイル/95分

監督:チョン・ジェウン
撮影:キム・ヒョンジュ 
編集:パク・ユギョン 
録音:チョン・ジヨン 
音楽:カン・ミングク 
出演:チョン・ギヨン、スン・ヒョサン、ユ・ゴル
製作:アン・ドンギュ、ハン・サンヒ、キム・ミンソン
製作会社:Dhuta, Dasepoclub

建築家のチョン・ギヨン(1943−2011)は、大腸がんと告知された後でも、イルミン美術館の建築に関する展示の準備や後進指導などに多忙な日々を送る。建築の公共的価値と倫理がその主な関心事であり、建築家は誰のために働くべきか、建築は社会のなかでどのような道具であるべきかを身をもって示す。彼は、建築の限界を知り、それを崇拝しない。仕事や人びととの対話を止めることはないが、残された時間は少ない。


- チョン・ジェウン

1969年ソウル生まれ。韓国芸術総合学校映像院映画科・マルチメディア映像科を1期生として卒業し、短編映画を撮り始める。2001年、20代の女性4人の友情と成長を描いた長編劇映画『子猫をお願い』を発表。この作品は、各国の映画祭で上映され、出演したペ・ドゥナら女優たちをはじめとして多くの受賞をもたらした。近年は、日韓合作映画『蝶の眠り』(2017)のほか、都市空間や環境に関心を抱き、建設ドキュメンタリー三部作『語る建築家』、『Talking Architecture, City: Hall』(2013)、『Ecology in Concrete』(2017)を完成させている。現在、新作ドキュメンタリー映画『Cat’s Apartment』を制作中。



言語の向こうにあるもの

Beyond the Language

link アジア千波万波参照