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フェルナンド戻る!
Fernando Is Back
Fernando Ha Vuelto
チリ/1998/スペイン語/カラー/ビデオ/31分

監督:シルヴィオ・カイオッシィ
撮影:シルヴィオ・カイオッシィ、ダヴィッド・ブラボ
ネルソン・フエンテス
編集:シルヴィオ・カイオッシィ、ダヴィッド・ブラボ
録音:イヴァン・オスノビコフ、ベティーナ・ペルートゥ
製作:グアダルーペ・ボルナン
製作会社・提供:カイオッシィ・イ・ガルシア社(
Caiozzi Y Garcia Limitada)
Federico Froebel No. 1755 Santiago de Chile
Phone:56-2-2099031 / Fax:56-2 -2048988
E-mail: camilo@entelchile.net

 
シルヴィオ・カイオッシィ
Silvio Caiozzi


1944年生まれ。チリ映画作家協会会長や各国映画祭審査員を歴任。12本の劇映画の撮影を担当し、300本以上のCMを監督。劇映画『Julio Comienza en Julio』(1979)、『La Luna en el Espejo』(1990)を製作、監督。

1990年の民主化以後、チリ各地でピノチェト軍事独裁下(1973〜1989)に行方不明になった多くの身元不明の遺体が発掘された。タイトルのフェルナンド・オリヴァレス・モリ(当時27才)もそのひとりで、元国連職員の彼は、他の何千もの政治犯同様に姿を消し、25年前に埋められていた。そして、その遺骨から身元を判明させる調査に4年の歳月が費やされた。作品は、フェルナンドの遺骨を前にした家族に、女医たちが医学的検証を詳細に伝える場面 からスタートする。
彼女たちの証言から背筋の凍るような冷血行為が明らかになるが、カメラは氷のような冷静さと鋼のような意志で、息のつまる緊張した空気を捕捉する。拳をふりあげ、政治スローガンを叫ぶ熱狂はここにはない。非人間性に対する決然たる抗議の意思は、全編を貫く静謐さのなかに収斂 され、そのことがこの作品に普遍的な説得力を獲得させている。 [福島行雄]
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