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ドゥ・シャン
Do Sanh -The Last Film
Do Sanh -Der Letzte Film
ドイツ/1998/ドイツ語、ヴェトナム語 /カラー/ビデオ/99分

監督・脚本・製作:
ハンス・ディーター・グラーベ
撮影:チャン・ユン・ティン、ホルスト・ベンデル、クルト・ヴェルナー・ドレーフス、カール・フランツ・フッテラー、ハンス・ディーター・グラーベ
編集:カーラ・シュペルバー、エルフィ・クライター
コミッショニング編集:ホルスト・カルブス
製作会社:ZDF 提供:ZDFエンタープライズ
(ZDF Enterprise)
P.O.Box4023,55030 Mainz GERMANY
Phone:49-6131-991280 / Fax:49-6131-991259

 
ハンス・ディーター・グラーベ
Hans-Dieter Grabe


1937年ドレスデン生まれ。ポツダム・バベルスベルグでドキュメンタリーの制作を学び、主にZDFで、30年以上もドキュメンタリー制作に関わる。ヴェトナムに関する6本の作品を含む、50本以上のドキュメンタリー作品を製作し、著作も多い。

ヴェトナム戦争で孤児・身体障害者となったひとりの少年の運命が、28年におよぶ追跡取材により、しだいに輪郭をあらわす。主人公の名はドゥ・シャン─8才の時、戦火で重傷を負いドイツの病院で5年の看護をうけた後、母国に帰還。南ヴェトナムの降伏、物乞いと日雇い労働の日々、感化院、脊髄性小児麻痺の女性との結婚、娘の誕生、人力車夫、病気の悪化、苦痛、モルヒネ、麻薬中毒、そしてエイズ─。
語るべきことは多いが、まずは黙祷が求められる。それは、これが戦争の犠牲となった(なっている)多くの子供たちへのレクイエムでもあるからである。正義のためであれ、防衛のためであれ、貪欲のためであれ、保身のためであれ、恐怖のためであれ、あるいは何であれ、戦争遂行に責任と権限をもつ人々に見る義務がある。が、権力者に期待をよせる前に、まず私たちひとりひとりがきちんと目撃すべき作品である。[福島行雄]
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