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SSS ― 2013 YAMAGATA mix


- 日本/2013/日本語/カラー/DV/20分

監督、撮影、編集:大木裕之
製作:長尾邦加(ART GARDEN)、河口のり子、SPI

『SSS』は、2000年から継続的に撮影・編集・発表され、状況に対応したインスピレーションにより組織してゆく作品プロジェクト。2000年から『月刊薔薇族』に連載された、岡山とアリゾナを主な舞台とした小説「S、H、E」をベースとしている。今作は、2012年12月のエジプトでの撮影に焦点をあて、『SSS』の流れと「アラブの春」がどのように連関を持つか、持たぬかのギリギリの探求を行う。



-【監督のことば】「2013年7月3日、シーシー国防大臣は国営テレビで演説を行い、ムルシー政権を批判。憲法停止によりムルシーから大統領権限を剥奪したと発表」

 「リュウの逞しいペニスがシンの肛門にぬるぬると」

 〈化学兵器はソ連製 人権団体が指摘〉(高知新聞2013/9/13朝刊)

 「あらあら、もうみんな寝ちゃったのかしらねえ。私たちも寝ましょ、ね、あんた」

 〈米紙ワシントン・ポスト(電子版)は11日、米中央情報局(CIA)がシリア反体制派への武器供与を開始したと報じた〉

 「〜シューティングの、断面を断片的に清輝橋の陸橋の真上で携帯かけて橋渡しするシリーズ、ディメンションラバーズのつまさきだちの、ナミさんとタカシのとうとうダンスステージ上の、SEX、」

 『映像〜異質なものの共存〜ファシズム〜情報巨大資本〜精神的/宗教・時の粒子』


 わからないなりに、なかなか表面にあらわれぬ現代のグローバル世界の中の個人(と個人、社会)の繋がりが一瞬にでもアラワな光となることを、流動のなかで。


- 大木裕之

1964年、東京生まれ。高知県在住。東京大学工学部建築学科卒業。今までに100本以上の映像作品を製作・発表。美術館などでのインスタレーションやパフォーマンス、DJ なども多数。2013年8月には高知県立美術館にて映像プロジェクト「M・I」とリンクしたバレエ作品「100年後の祭典」を演出・公演した。YIDFFでは、『3+1』(1997、YIDFF '97で上映)他多くの作品が上映されてきた。YIDFF 2009には、アジア千波万波の審査員を務めた。