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交差する過去と現在
――ドイツの場合
A
  • 永遠の美
  • 小さな魚のおとぎ話
  • 名もなき兵士
  • 冬の子どもたち

  • B
  • コミュニストはセックスがお上手?
  • ブラック・ボックス・ジャーマニー
  • あるドイツ人テロリストの告白
  • 反逆者

  • C
  • 誰しもすべては語れない
  • 人民への愛ゆえに
  • キック
  • 閉ざされた時間
  • スクリーンプレイ:時代
  • 掃いて、飲み干せ
  • ドイツ特集開催にあたって


     山形国際ドキュメンタリー映画祭は10回目を迎え、日本ならびに海外のドキュメンタリー映画作家やファンを魅了する国際的な映画イベントとして、今年も開催される運びとなりました。日本のドイツ文化センターとして、また私個人としても、そのお祝いを申し上げられますことは、まことに光栄で名誉なことであります。

     情報が瞬時に得られ、また消えて行く今日、ドキュメンタリー映画というメディアは、シリアスな、偏らない、息の長い情報と知識を世界にもたらしてくれるものとして、今までかつてないほど突出した重要性をもつものとなっています。今回の映画祭ではドイツの力あるドキュメンタリー作品を、「交差する過去と現在――ドイツの場合」という特集として2007年の上映プログラムに加えていただきました。このような形で初めて映画祭とお仕事をさせていただけましたことは、日本のドイツ文化センターにとって実に大きな歓びです。同特集は、現在のドイツにとって今なお過去がいかに重要であるか、またヨーロッパの隣国との持続的な調和と統合をめざして、今日我々がどのように歴史と向き合うべきかということを常に思い起こさせてくれるものです。

     主催者をはじめ、映画作家の方々、来日するドイツの監督、また今回、協力を得ましたドイツ映画輸出公団ならびにドイツ・ドキュメンタリー映画協会に対して、心からお礼申し上げます。

     映画祭のご成功を、そして観客の皆さまにはすばらしい作品との出会いを願っております。

    Dr. ウーヴェ・シュメルター
    ドイツ文化センター所長
    東アジア地域代表