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映像文化創造都市山形を目指して



芸術や文化の持つ創造性を街づくりに活かす。そんな創造都市を目指す山形市が、映像製作を通して山形の魅力や営みを見つめ直し、改めて内外に発信する取り組みを行っている。今回は、2015〜16年の間に、山形に因んだ若手作家や学生により制作された短編映画を上映する。

(高橋卓也)


第1部 芸工大生が写す山形の未来

日時:10月10日(火)13:50
会場:山形美術館2
上映:
『Hard Boiled City Yamagata』、『映像と向き合う生き方』
上映終了後Q&Aあり
登壇者: 
東北芸術工科大学映像学科学生の皆さん
林海象(映像学科長)、加藤到(映像学科教授)

- Hard Boiled City Yamagata


日本/2016/日本語/カラー/Blu-ray/22分

製作:東北芸術工科大学映像学科、林海象、加藤到
監督:松本樹 ほか

縄文の眠りから目覚めた蔵王の女神と、文翔館で時間の鍵を守る謎の男爵とが、近代を超克した未来の山形を賭けて一騎打ちの戦いを行う――。東北芸術工科大学映像学科3年生の必修科目・プロジェクト演習の課題による、受講学生全員の共同制作作品。ラストでは、山形市長から創造都市ネットワーク加盟に向けた力強いメッセージが語られる。



- 映像と向き合う生き方

Living with Film

日本/2017/日本語/カラー/Blu-ray/39分

監督:伊藤憲吾

-映像を学ぶ東北芸術工科大学の3人の学生に、同校の卒業生である伊藤監督が密着取材。大学での映像制作を通して、想像する自分の未来像に1歩ずつ進んでゆくなかでの葛藤と不安、将来への希望を捉えていく。彼女たちが制作した映像も作中に登場。

 



第2部 映像で山形ルネッサンス

日時:10月10日(火)19:10
会場:山形美術館2
上映:
『山形鋳物 〜暮らしのデザインを求めて〜』
『山形打刃物 〜生活の中の道具〜』
上映終了後、館内喫茶室で、山形鋳物で入れたお茶を楽しみながらのQ&A
登壇者: 
佐藤広一(『山形打刃物 〜生活の中の道具〜』監督)
岡部信幸(山形美術館副館長・学芸課長)

-山形鋳物 〜暮らしのデザインを求めて〜

Yamagata Iron Castings--Functional Design in Daily Life

日本/2016/日本語/カラー/Blu-ray/24分

監督:渡辺智史

およそ900年前、鉄の産地ではない山形で、なぜ鋳物づくりの産業と文化が芽生えたのか。古くから受け継がれてきた技術と製品は海外でも高い評価を受け、いま若い世代が注目し始めた。数世代にわたって使える鋳物とともに暮らす、古くて新しいライフスタイルを見つめる。山形市銅町の鋳物工場などで撮影。



-山形打刃物 〜生活の中の道具〜

Yamagata Forged Blades

日本/2016/日本語/カラー/Blu-ray/22分

監督:佐藤広一

衣食住、すべては切れる刃物から――。そんな山形打刃物の歴史は西暦1300年代に遡る。調理や食文化を支える多様な包丁、農作業に欠かせない鎌や剪定ばさみ等、暮らしの隠れた立役者である打刃物。柔らかい鉄と、鍛えられた硬い鉄の融合を支える山形独自の技、製造現場と伝承者たちの素顔に触れる。