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審査員
サビーヌ・ランスラン


●審査員のことば

 イメージの美しさは被写体の後ろに、アイデアの美しさは被写体の前にある。感情を視覚的に見せてくれるのが映画だ。犠牲者になるより世界を制覇するほうを選ぶのなら、映画は本質的なアートとなる。


サビーヌ・ランスラン

1959年、キンシャサ生まれ。フランスの女性撮影監督の第一世代に属する。常にインディペンデント映画を支持し、その制作に関わり、クオリティが高く、オリジナリティのある映画を積極的に擁護してきた。この10年間は、マノエル・ド・オリヴェイラの作品の数々に関わっている。他にもシャンタル・アケルマンの『囚われの女』、ミシェル・ピッコリの『黒い海岸』で撮影監督を務める。これまで、エリック・ロメール(『友だちの恋人』)、ピエール・シェンデルフェール(『愛と戦火の大地』)、ラウル・ルイス(『見出された時 ―「失われた時を求めて」より―』)、フィリップ・グランドリュー(『Sombre』)、アラン・ギロディ(『キング・オブ・エスケープ』)、ロラン・アシャール(『Ultimate Screening』)など、多くのフィルムメーカーたちと仕事をしてきた。マリー=フランス・ピジェ、ジャック・マラテール、ジョジアーヌ・バラスコ、ジョアン・ヴィアナといった幅広い監督たちとも組んでいる。フランスの映画学校フェミスの撮影科で学科長を務めている。



私たちの狂気

Our Madness

モザンビーク、ギニアビサウ、カタール、ポルトガル、フランス/2018/ツワ語、スワヒリ語/カラー、モノクロ/DCP/90分

監督、脚本、ナレーション:ジョアン・ヴィアナ
助監督:パウロ・カルネイロ
撮影:サビーヌ・ランスラン
編集:エドガー・フェルドマン
録音:ガブリエル・モンドラン
音楽:ペドロ・カルネイロ
音響:マリオ・ディアス
美術:フィリップ・アンドレ・アルヴェス
出演:エルナニア・ハイーニャ、ベルナルド・ギアンバ、ロザ・マリオ、フランシスコ・ムシャンガ、ジャネス・ムテンバ、ママドゥ・バイオ
製作:ジョアン・ヴィアナ、フランソワ・ダルテマール、ソル・カルヴァーニョ、カルロス・ヴァス
製作会社:Les Films de L'Après-Midi、Papaveronoir、Promarte、Telecine Bissau
配給:Pascale Ramonda www.pascaleramonda.com

ルーシーはモザンビークの精神病院に入院している。彼女は幼い息子ハニクと、戦場の兵士である夫パクの夢を見る。その背後で奇妙な楽器が音を奏でる。それは彼女のベッドだ。ルーシーの卓越した音楽の才能が、病院の看護師たちの目に留まる。ある日、彼女の歌がラジオ番組で流れ、「ラジオ・モザンビーク」の福音派の牧師であるローザは、ルーシーの歌を聴くために病院へ行く。ルーシーは牧師の訪問を、病院を抜け出すチャンスととらえる。