色褪せたモノクロの家族写真。そこに写る一人の女性アスセナ・ビシャフロフは、1977年12月、海岸に打ち上げられ遺体として見つかった。何故、死ななければならなかったのか? アルゼンチンの隠された歴史を、残された一枚の家族写真から紐解いていく試み。様々な海の映像が、寄せては返す波の音ともに、記憶の断片を呼び起こしていく。