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    - イスラエル、フランス/2008/ヘブライ語/カラー/ 35mm(1:1.85)/85分

    監督、脚本、編集:アヴィ・モグラビ
    共同脚本、音楽:ノーム・エンバー
    撮影:フィリップ・ベライシュ
    特殊効果監修:アヴィ・ムッセル
    特殊効果:エラン・フェラー
    音響設計:ドミニク・ヴィエイヤール
    製作:セルジュ・ラルー、アヴィ・モグラビ
    製作会社:レ・フィルム・ディシ
    配給:Doc & Film International www.docandfilm.com

    2人のパレスティナ人警官がイスラエル軍に殺された事件に関与したイスラエルの元兵士。その彼が恋人と一緒にカメラに向かって証言する姿に、事件を歌にして自ら歌う監督自身の姿を交錯させながら、イスラエル人のアイデンティティを問いかける。元兵士とその恋人の顔を隠すマスクや画像処理が不気味な雰囲気を醸し出す。



    - 【監督のことば】『Z32』では、ある若者にイスラエル軍の選り抜きの兵士としての自らの体験を語らせる不穏な証言の一方で、そのまさに同じ証言を芸術的に表象してみせて、両者間の耐えがたいギャップを描いている。つまり、この作品が訴えるところは、冷酷な現実を芸術作品の形で伝えることの計り知れない虚しさであり、芸術作品が政治行動とはいかに無縁であるかということであり、さらに、人生における残虐さを美しい芸術に作り上げることの皮肉なのである。


    - アヴィ・モグラビ

    1956年、イスラエル生まれ。映画作家、ビデオ・アーティスト。1979年から82年にかけて、テルアヴィヴ大学にて哲学を、ラマット・ハシャロン・アート・スクールにて美術を学ぶ。1982年からは、イスラエル内外の数々の長編映画およびコマーシャルでチーフ助監督をつとめた。監督初作品は『国外追放』(1989)。『わたしはいかにして恐怖を乗り越えて、アリク・シャロンを愛することを学んだか』(1997)、『ハッピー・バースデー、Mr.モグラビ』(1999、YIDFF '99インターナショナル・コンペティションで優秀賞を受賞)、 『8月、爆発の前』(2002)、『ディテール11、12、13』(2004)はベルリン国際映画祭で、『二つの目のうち片方のために』(2005)はカンヌ映画祭で上映。その他の作品に、『The Reconstruction』(1994)、『リリーフ』(1999)、 『Will You Please Stop Bothering Me and My Family』(2000)、『アット・ザ・バック』(2000)、『待って、兵士たちが来た、もう電話を切らなきゃ』(2002)、『Mrs. Goldstein』(2006)がある。