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アジア千波万波 [キルギス]

オルド

Ordo

- キルギス/2002/キルギス語/カラー/ビデオ/12分

監督:テミールベク・ビルナザロフ、エミル・ジュマバエフ
脚本:テミールベク・ビルナザロフ
撮影:D.アクターノフ
製作:A.ジュスパリエフ
製作会社、提供:シネマカンパニー・タザール
Cinema Company Tazar
Bishkek 720030, str D Asanova 1 KYRGYZSTAN
Phone: 996-312-25-46-51
Fax: 996-312-66-63-34
E-mail: birnaz@mail.ru

「おっ、そこだそこだ。」「今の、ナイスショーット。」「ちょっと、はずれたな。」ダイアローグなしの短編だが、こんなやり取りが聞こえてくる。男が2人がかりで雪溶けの地面に円を描き、中心には骨が盛られている。何かの儀式か、MY帽子を被った大の男たちがそこを目がけて真剣に石を地面に投げている。この古来から人々に愛されてきたオルドというゲームでは、運とガッツが試される。心も体も燃えているのか、次第に声も動作も大きくなり、何か楽しそうだ。周りで見ている少年たちも、うらやましそうにゲームの行方を見守る。人間と風景の表情や動作の一瞬一瞬が不思議な時空間でとらえられ、ここにオルド世界が広がる。(オルド運が良ければ、映画祭期間中に、オルド体験が出来る。)



-【監督のことば】オルド。それは宇宙衛星から発信される、娯楽スポーツテレビ放送(ESPN)に似ている。このドキュメンタリーは、既存の民族学の常識を軽やかに越え、代わりに、よりずっと豊かで、しかもおかしなものを提示する。それは同時に深く、人間味のある、キルギスの国民的スポーツなのだ。


- テミールベク・ビルナザロフ

1964年、キルギス生まれ。1993年にカザフスタンにある、アルマティ演劇映画学院で映画製作を学ぶ。同年製作の『Don't Cry, Rhinoceros!』はクレルモンフェラン(フランス)、ヴィラ・ド・コンデ(ポルトガル)、モンテ・キャティーニ(イタリア)などの国際短編映画祭で上映され、受賞。1996年に製作した『魔のつり橋』はYIDFF '97で特別賞を受賞。『Melody of Forgotten Island』(1997)などのフィクション短編も製作。『ジャイク』(1998)はYIDFF '99上映。2002年には本作の他に、『The Sun Will Rise Again』『Earrings』など製作。


エミル・ジュマバエフ

1971年、ビシュケク生まれ。初監督作品は、『The End of the Century』(1998)。本作の共同監督。


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