ともにある Cinema with Us 2025
助成:公益社団法人企業メセナ協議会 GB Fund 芸術・文化による災害復興支援ファンド、
公益財団法人カメイ社会教育振興財団
公益財団法人カメイ社会教育振興財団
記憶と経験をつないでいく
東日本大震災が起きた2011年の映画祭から始まり、今回で8回目となったプログラム。
あれから14年、大きな被害を被った場所も大半が別の何かに置き換えられ、長く東北に暮らす私はそれらをもう「新しい景色」とは言わない。他方で、震災後に知り合った人たちのことを「旧知の仲」とは言う。もちろん、今も拭い去ることのできない苦い思いに触れる瞬間もなくなりはしないし、見えないままないことにされている問題も気にかかる。しかし、とにかく、被災地と呼ばれた場所は、さまざまな人が動き、さまざまな暮らしがある、生きた土地なのだ。被災者や移住者といった単純な言葉に置き換えることのできないそれぞれの人生が、スクリーンから見て取れることだろう。
また、今回は、昨年の能登半島地震・豪雨災害の被災地で記録することに力を注ぐ人々と映像を見ながら過ごす場も設ける。東日本大震災を機に始まったこのプログラム内で能登へ思いを馳せることは、私たちが生きている「今」という時間が、複数の「あのとき」と常に地続きであり、学びあいながら進んでいく場になり得ることを教えてくれるはずだ。
