街を見つめる人を見つめる
――ユネスコ創造都市の世界
共催:山形市、山形市創造都市推進協議会
協力:やまがた秋・冬の芸術祭実行委員会
協力:やまがた秋・冬の芸術祭実行委員会
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映像で山形ルネッサンス |
普遍的な人の営み
今回も「街と人、人々の暮らし」をテーマとした。ジャンル・分数・制作年を問わず、さまざまな作品に触れていく中で、「ドキュメンタリーは流動体」だとつくづく思った。カタチがあるようでない、摑めるようで摑めないからだ……。
それはなぜか? 例えば劇映画ならば、定形ともいえる作り方があり、それに倣った映画が巷に溢れている。が、ドキュメンタリーはそう容易くない。今という時代を生きる、生身の人間たちと向き合い、どう写し撮るのか? これを突き詰めていくと、定型では収まり切らなくなるからだ。ゆえに時代が刻々と移ろいゆくように、ドキュメンタリーも決まったカタチを持たない「流動体」のように存在する。ジャンルを横断して選考していくなかで、私はドキュメンタリーの特異性(孤高さ)を改めて感じることとなった。とはいえ、劇映画もアニメーションも上映するのが、本プログラムのミソである。ふと思いを巡らせると、リュミエール兄弟の映画に写っていたのも「街と人」であり、そこには「普遍的な人の営み」も多く記録されていた。私自身、明確な選考基準はなかった(あえて設定していない)が、ただひとつ確かなことは「普遍的な人の営み(=映画の原初)」を見出した作品のみ残ったということだ。
