昔々、テレビは
Once Upon a Time, TVIl était une fois la télé
- フランス/1985/フランス語/カラー、モノクロ/デジタル・ファイル(原版:16mm、8mm)/57分
監督:マリー=クロード・トレユ
撮影:リオネル・ルグロ、ミシェル・スーリユ
録音:イヴ・ズロトニカ
編集:ハディチャ・バリハ、ハミダ・メッキ
製作:クロディーヌ・ボリ
製作会社:Antenne 2、La Bibliothèque publique d'information、 Périphérie Production
提供:Association Périphérie cinéma documentaire
南仏オード県の小さな村ラバスティード=アン=ヴァル。テレビは、生活や価値観をどのように変えたのか――シンプルな問いに対する村人たちの語りを通して、映画は具体的な変化を拾い上げる。食事の時間や農作業のリズムが変わり、パリの標準語が方言に混じり、生活の中心がニュース番組へと移っていく。伝統的な村の共同生活に対して、テレビが一方的に映し出す、標準化された外部世界。両者の間に生まれる戸惑い、憧れ、ユーモア、そして新たな関係性をキャメラはとらえる。
マリー=クロード・トレユ
トゥールーズ(フランス)生まれ。哲学と美術史の学位を取得後、さまざまな仕事を経験する傍らで、『Cinéma』や『Art Press』などの雑誌に寄稿し、映画作家ポール・ヴェッキアリの助手を務める。ポルノ映画館で働いた経験を元に初長編『シモーヌ・バルベス、あるいは淑徳』(1980)を制作。短編『Lourdes, l'hiver』(1982)でジャン・ヴィゴ賞を受賞。ほかに、フランス映画史を代表する女優、ダニエル・ダリュー、ミシュリーヌ・プレール、ポーレット・デュボストらが出演する喜劇『Le Jour des rois』(1991)、パリのアマチュア合唱団が、オーディションや練習、リハーサルなどを通して音楽を完成させていく様子をとらえた『合唱ができるまで』(2004、日本公開作品)など、フィクションとドキュメンタリーを横断しながら多くの作品を発表してきた。アトリエ・ヴァランで講師を務め、映画・映像業界の男女平等と多様性を推進する団体「Collectif 50/50」のメンバーとしても活動している。
ガワスへの帰郷
Back to GhawasRetour à Ghawas
- アフガニスタン/2006/ペルシア語(ダリー語)/カラー/デジタル・ファイル/27分
監督、撮影、録音:セディカ・レザエイ
編集:オレリ・リカール
製作会社:Ateliers Varan、INA
提供:Ateliers Varan
幼い頃にアフガニスタンを離れ、人生のほとんどを海外で過ごした34歳のエンジニアのジャワドは、33年ぶりに故郷へ帰還する。叔父や叔母が暮らす故郷の村を訪れるが、そこでの生活はまるで時が止まったかのように、昔のままの姿で彼を待っていた。本作は、3か月にわたって2006年にカブールで開催されたAteliers Varan Afganistanのワークショップで制作された。
セディカ・レザエイ
1978年カブール生まれ。生後5か月でイランに移住し24年間過ごす。2004年に帰国後、国連機関に勤めるが政治腐敗を目の当たりにして辞職。絵画に情熱を注ぐ。監督作として『Brick and Dreams』(2007)、『Survival』(2011)などがある。
1981年にジャン・ルーシュを中心に設立された、パリに拠点を置く映画制作者による教育機関。ドキュメンタリー制作のための実践的なワークショップをフランス国内および世界各地で展開し、ヴェトナムからケニア、セルビア、ジョージア、アフガニスタンに至るまで、さまざまな国で世代を超えたドキュメンタリー映画制作者を育成している。設立以来、800本以上の作品を制作すると同時に、UNESCOへの助言活動やフランス外務省との連携により、国際的な文化交流の一翼も担う。
