Program 1 火種――アメリカにおける前兆
●『中国・芷江における日本軍の降伏準備』、『ミャンマー、ヤンゴンに到着したウィリアム・スリム卿』、『第36師団本部を視察する将軍たち』はサイレント作品。
中国・芷江における日本軍の降伏準備
Japanese Surrender Preliminaries in China, Chihkiangミャンマー、ヤンゴンに到着したウィリアム・スリム卿
Arrival of Sir William Slim, Rangoon

第36師団本部を視察する将軍たち
Generals Inspect British 36th Div Headquarters- 1945/モノクロ/デジタル・ファイル(原版:35mm)/4分
撮影:リチャード・リーコック、ほか
提供:米国立公文書館資料:111-adc-2834, 111-adc-4380, 111-adc-5142
リチャード・リーコックは第二次世界大戦中、従軍カメラマンとしてその期間の大半をビルマ戦線下の部隊に帯同して過ごした。三脚が重い足枷になるという彼の認識には、この時の手持ちでのカメラ操作の経験が一役買っている。
若きファイター
The Young Fighter (The Young Fighter: A Reality Film)
-
1953/モノクロ/16mm/30分
監督:レオ・ハーウィッツ
撮影:フォンス・イアンネリ
提供:ジョージ・イーストマン博物館
あるボクサーが家族への責任を抱えつつ大一番の試合に挑む。『ジャズダンス』の完成直後にハーウィッツから本作を見せられたリーコックは、その後ドルー・アソシエーツの面々のための上映会を開くことになる。
ジャズダンス
Jazz Dance
- 1954/モノクロ/16mm(原版:35mm)/22分
監督、脚色:ロジャー・ティルトン
撮影:リチャード・リーコック、ロバート・キャンベル
音楽:ジミー・マクパートランド、ピー・ウィー・ラッセル、ウィリー・“ライオン”・スミス
提供:オーストリア・フィルム・ミュージアム
リーコックは第二次世界大戦での従軍経験と戦地で用いた小型の35mmカメラ「アイモ」を活かし、賑やかなダンスの夜会を撮影する。これをきっかけにリーコックは新たな撮影手法への意欲を示すことになる。


バワリーにて (公開題『バワリー25時』)
On the Bowery- 1956/モノクロ/デジタル・ファイル(原版:35mm)/65分
監督:ライオネル・ローガシン
脚色、製作:リチャード・バグリー、ライオネル・ローガシン、マーク・サフリン
撮影:リチャード・バグリー
編集:カール・ラーナー
音楽:チャールズ・ミルス
出演:レイ・サリャー、ゴーマン・ヘンドリックス、フランク・マシューズ、ジョージ・L・ボルトン
提供:マイルストーン・フィルムズ、キノ・ローバー
1950年代当時の重い機材を用いているにもかかわらず、ニューヨークの最貧困地域を捉えるローガシンの撮り方はダイレクト・シネマにきわめて近い。ロバート・ドルーらの着想の源には本作の手法がある。
