ずっと一緒に
Welded TogetherВместе навсегда
- フランス、オランダ、ベルギー/2025/ロシア語/カラー/DCP/96分
監督、脚本:アナスタシア・ミロシュニチェンコ
撮影:パーヴェル・ロマネニャ
編集:カシャ・ボニエツカ、スタニスラフ・カリラスカ
音響:レックス・クラッツ
整音:ヤン・スヘルメール
音楽:ルイ・レイス・マイア
カラー・グレーディング:ニコラ・デュヴァル
製作:ヴァレリー・モンマルタン、ラファエル・ペリスー
共同製作:イリス・ラメルツマ、バベット・タウ、アントン・イフラント・シュテットナー、エヴァ・クペルマン
製作会社:Little Big Story
共同製作会社:Witfilm、Stenola Productions
提供:Lightdox、ネヴェナ・ミラシノヴィッチ
ベラルーシに住むカーチャは6歳の時に父を亡くし、母がアルコール依存症になったため孤児となった。成長して溶接工として働くようになって母と再会し、もう一度家族として一緒に暮らすことを試みる。職人としての腕を磨き、男性ばかりの仕事場でひとりの人間として認められる充実した日々。一方で母を支えながら物心つかない幼い妹の世話をする毎日は、苦労と失望の連続だった。母の酒癖は改善せず、影響を心配したカーチャは妹を保護施設に託して再び家を出る。つらく悲しい離別を経験したが、新たな生活に踏み出すことを決めた時、姉妹としての強い絆が結ばれる。(YM)
【監督のことば】『ずっと一緒に』はカーチャとその妹アミナという、アルコール依存症の母に悩まされている姉妹の物語です。幼少期というものがなかった誰もがそうであるように、カーチャは妹が同じ運命を辿らぬよう奮闘します。
カーチャは別々の金属片をつなげてひとつにする溶接工(welder)の仕事をしていて、英題の『Welded Together』はそこから来ているのですが、このタイトルはそれだけでなく、20歳もの年齢差にもかかわらず姉と妹の間をつないでいる、その揺るぎない感情的な絆のメタファーとしても使われています。
これは個人的であると同時に普遍的でもある物語です。ここでは、ときに難しい選択をして犠牲を払うことが求められるような愛が描かれています。近しい人のために犠牲を払うという選択をする時――それは、そこに本当のケアと愛がある証です。そうした決断はたぶん――家族でも、社会でも、個人のあいだでも――より調和のとれた何かへとつながる道にわたしたちを導いてくれるものなのです。
この映画は主人公カーチャのドラマティックな物語であるにとどまらず、まだ世界にあまりよく知られてはいないベラルーシという国のことを垣間見させるものにもなっています。周囲の環境、人びとの暮らしやその中で行われるやりとりを通じて、今ある社会をかたちづくっている社会的政治的現実を見せる。そのすべてが、この国で暮らし、いろいろありながらも個人の自由や自立を大切にしている人びとのことを雄弁に語っているのです。
アナスタシア・ミロシュニチェンコベラルーシ国立芸術アカデミーを卒業し、ドキュメンタリー映画演出の学位を取得。監督作品はアムステルダム、シェフィールド、上海、ゴールウェイ、クラクフなどの国際映画祭での上映、またARTE、中部ドイツ放送、スウェーデンテレビ、RTBF、カレントタイムTV、フランス・テレヴィジオンほか、さまざまな国際テレビ放送での放映を通じ、 幅広い認知を獲得している。
